桜の季節が終わったら、次は芝桜。芝桜は、地面を覆うように咲くため、その背景に何か映えそうなものが欲しくなりますが、富士本栖湖リゾートに行けば、広大な敷地に咲き誇る芝桜の背景に、壮大な富士山を眺めることができます。

富士本栖湖リゾートの芝桜は例年ゴールデンウィークに見頃を迎えますが、連休中とあって、首都圏のみならず遠方からの観光客も増え、多くの人手で賑わいます。会場には広大な駐車場が用意されていますが、それもすぐに満車になり、駐車場待ちの車が長蛇の列を作ります。一般的に、混雑を避けるためには早朝狙いが良いとされていますが、富士芝桜まつりの場合はどうでしょうか。早朝と午後の2回訪問しましたので、比較してみます。

早朝に行ってみると

富士本栖湖リゾート(富士芝桜まつり)会場の営業開始は朝早く、一番早い日だと朝6時から営業しています。実際に行った時、開園ダッシュには間に合いませんでしたが、朝6時半頃に到着して、会場周辺に渋滞は発生しておらず駐車場にもすんなり入れました。

富士芝桜まつり早朝撮影

富士芝桜まつり早朝撮影【撮影日:2013年5月5日】

会場内も空いており、奥の展望デッキを目指します。

富士芝桜まつりで早朝に展望デッキから撮影した富士山と芝桜

富士芝桜まつりで早朝に展望デッキから撮影した富士山と芝桜【撮影日:2013年5月5日】

展望デッキから撮影した写真がこちら。眼下に広がる芝桜は一部を除き満開状態ですが、実際に行って分かったこと、それは逆光撮影になるということ。富士本栖湖リゾート(富士芝桜まつり)会場は、富士山の西側に位置しています。つまり、撮影場所から富士山を眺めようとすると東を向くことになるため、富士山の背後から日が上がり始めます。

富士芝桜まつりで早朝に撮影した富士山と芝桜

富士芝桜まつりで早朝に撮影した富士山と芝桜【撮影日:2013年5月5日】

午前7時頃。この時期の太陽の位置は既に富士山よりも高い位置にありますが、やはり逆光です。晴れの日で、気温が上がり切る前の午前中に行けば、雲に邪魔されない富士山を期待できますが、逆光の中では、残念ながら肉眼でも富士山の冠雪状況も見えにくい状況でした。

大渋滞覚悟で午後に訪問

2回目の訪問は、前回の反省を生かして、午後に行ってみることにしました。白糸の滝を訪問した後、国道139号線を北上したところ、道の駅 朝霧高原のかなり手前から渋滞が始まっていました。白糸の滝から富士本栖湖リゾートの芝桜まで通常なら20分程度で着く距離ですが、この時ばかりは1時間を要しました

富士芝桜まつりで午後に撮影した富士山と芝桜

富士芝桜まつりで午後に撮影した富士山と芝桜【撮影日:2015年5月2日】

会場入りしたのが15時頃。順光で撮影しやすいのですが、天気は快晴でも日中の気温が高い時間帯は、富士山に雲がかかっているケースが多く、この日もご覧の状況でした。

富士芝桜まつりで午後に撮影

富士芝桜まつりで午後に撮影【撮影日:2015年5月2日】

この後、富士山から雲が消えてくれることを期待して、待っている間に芝桜のみをフォーカスしてみたり、
富士芝桜まつりで撮影した富士山の山頂付近

富士芝桜まつりで撮影した富士山の山頂付近【撮影日:2015年5月2日】

富士山の頂上付近を望遠撮影したり。

富士芝桜まつりで午後に撮影した富士山と芝桜

富士芝桜まつりで午後に撮影した富士山と芝桜【撮影日:2015年5月2日】

そうこうしていると次第に雲が消えていき、時刻は16時40分頃。会場内はまだまだ人で賑わっていますが、会場内の竜神池の前から撮影すれば、池の奥を散策する人を見つけるために写真を拡大しない限りは、人の映り込みは気にならずに撮影できます。

富士芝桜まつりで午後に撮影した富士山と芝桜

富士芝桜まつりで午後に撮影した富士山と芝桜【撮影日:2015年5月2日】

竜神池の右側には、白や紫の芝桜が咲いており、富士山は木々に少し隠れはしますが、ここも撮影スポットでした。

富士芝桜まつりで午後に撮影した富士山と芝桜

富士芝桜まつりで午後に撮影した富士山と芝桜【撮影日:2015年5月2日】

会場内にはミニ芝桜富士もあり、富士山とコラボさせてみたり、最近ではこのすぐ近くに幸せの黄色い扉が置かれており、インスタ映え写真の新たな撮影スポットができています。

富士山と芝桜のコラボ写真を狙うなら晴れた日が大前提

いかがでしたでしょうか。混雑を避けられるが逆光になる早朝に訪問するか、大渋滞と混雑覚悟で撮影しやすい順光になる午後に訪問するか。旅の工程や天候との相談にも左右されますが、個人的には、写真を撮影しやすいのは、午後だと感じました。いずれにしても、富士山と芝桜のコラボ写真を狙うなら天気予報を確認して晴れた日に行くことが大前提になります。もし、そのタイミングが早朝~午前であるならば、逆光時の撮影方法を勉強してから訪問することをおすすめします。

富士芝桜まつり会場へのアクセス


富士本栖湖リゾート(富士芝桜まつり)会場は、本栖湖の少し南側、国道139号線沿いにあります。会場駐車場には富士宮市方面(南側)からも本栖湖方面(北側)からもアクセスできますが、芝桜の見頃時期の晴れた日の休日、特にゴールデンウィーク期間中は、双方向とも周辺道路は大渋滞。付近の道路は片側1車線のため、富士芝桜まつり会場の駐車場待ちの車列が待避するようなスペースはなく、走行車線上は会場には向かわない一般の通行車両を巻き込んで長い列を作ります。会場の出入り口には警備員は配置されていますが、それ以上の対策は打てないのでしょうか。富士本栖湖リゾート(富士芝桜まつり)会場へ向かうのなら、渋滞に並んでも止むを得ませんが、単純に付近を通行したい場合、今後も、会場付近の渋滞が解消されないようであれば、国道139号線は通らず、1本東の県道71号富士宮鳴沢線へ迂回した方が良さそうです。