円山公園にある祇園しだれ桜。正式名称は一重白彼岸枝垂桜で、その歴史は古く、現在咲き誇っている祇園しだれ桜は二代目になります。初代は1947年(昭和22年)に樹齢220年で枯死。その桜から種子を採取して大切に育てられ、1949年(昭和24年)に植えられた二代目は、令和になった現代に受け継がれています。

祇園しだれ桜に初めて訪問したのが2012年。それから2024年にかけて満開のタイミングで7回訪問しており、祇園しだれ桜の移り変わりを更新していきます。昼桜もきれいですが、やはりライトアップされた夜桜は圧巻です。

2012年の祇園しだれ桜。正午過ぎに撮影

2012年の祇園しだれ桜(昼桜)

2012年の祇園しだれ桜(昼桜)【撮影日:2012年4月10日】

京都市バスを使って円山公園に到着。蹴上インクライン哲学の道で桜を撮影した後でしたので、さっきまで見て来た桜並木とはまた違い、立派な1本の枝垂れ桜に圧倒されます。次回はライトアップを狙おうと機会を伺います。

2015年の祇園しだれ桜 真夜中のライトアップ

2015年の祇園しだれ桜 ライトアップ

2015年の祇園しだれ桜 ライトアップ【撮影日:2015年3月31日】

時刻は22時。高台寺で桜のライトアップを撮影した帰り道に立ち寄ると、そこに待っていたのは暗闇に浮かぶ満開の祇園しだれ桜。昼間よりも何倍も迫力が増しているように感じます。

2015年の祇園しだれ桜 ライトアップ

2015年の祇園しだれ桜 ライトアップ【撮影日:2015年3月31日】

現在はライトアップは22時で終了しますが、当時は24時まで煌々としていましたので、地下鉄の終電を気にしながら約1時間あまり、アングルを変えて撮影に没頭。

祇園しだれ桜 ライトアップ 真夜中のダンス

祇園しだれ桜 ライトアップ 真夜中のダンス【撮影日:2015年3月31日】

このアングルからの撮影は、祇園しだれ桜が真夜中にダンスしている様で圧巻。

2016年の祇園しだれ桜 日没後のライトアップ

2016年の祇園しだれ桜 ライトアップ

2016年の祇園しだれ桜 ライトアップ【撮影日:2016年4月2日】

2016年は清水寺に向かう途中、19時半頃に立ち寄りました。今年も満開に咲き誇っています。

2018年の祇園しだれ桜 ライトアップ

2018年の祇園しだれ桜 ライトアップ

2018年の祇園しだれ桜 ライトアップ【撮影日:2018年3月31日】

2018年も満開のタイミングで訪問。この後、京都市バスで東寺の夜桜ライトアップに向かいました。

2020年の祇園しだれ桜 小雨混じり ライトアップは中止

2020年の祇園しだれ桜

2020年の祇園しだれ桜【撮影日:2020年3月27日】

2020年は、新型コロナウィルス感染拡大が進む中、緊急事態宣言が発令される少し前に立ち寄りました。満開でしたが小雨混じりの中、観光客は疎らで、前日まで実施されていたライトアップも中止に。

2022年の祇園しだれ桜 マジックアワー時のライトアップ

2022年の祇園しだれ桜 マジックアワー時のライトアップ

2022年の祇園しだれ桜 マジックアワー時のライトアップ【撮影日:2022年4月6日】

2022年は背割堤から伏見十石の帰り道、京阪電車に乗って祇園四条駅で下車。
18時半頃、マジックアワーの一番良い時間に行けたものの、満開なのに以前のような迫力を感じません。高さが足りないのか?振り返れば、2015年に撮影した祇園しだれ桜と比較して、2016年以後、徐々に小さくなってきていたことに気付かされました。聞くところによると、残念な事にここ数年、カラスの害により枝が折れたり、枯れたりして少々寂しい姿になってしまった様です。

例年、満開の祇園しだれ桜を堪能したあと、「また来年」と思って立ち去るのですが、1年後にまた同じ姿が見れるとは限らないのも自然の力。
醍醐寺のように台風被害を受けたり、環境の変化や、突然病気になってしまうことも十分に考えられます。その時に見せてくれる雄姿を噛みしめておかなければならないことを痛感。

円山公園 かがり火

円山公園 かがり火【撮影日:2022年4月6日】

この時間に行くと、円山公園内には、かがり火が炊かれていました。

2024年の祇園しだれ桜 久しぶりに正午過ぎに撮影

2024年の祇園しだれ桜

2024年の祇園しだれ桜【撮影日:2024年4月5日】

2024年は久しぶりに昼間の祇園しだれ桜を撮影しに行ってきました。外国人観光客を含め、大混雑人気スポットになっていますので、人が写り込まないように撮影するためには、できるだけ近付いて広角レンズを使用する必要があります。

円山公園 祇園しだれ桜へのアクセス

円山公園 祇園しだれ桜へのアクセスは、
京都市バス祇園バス停から徒歩約6分。
京阪バス祇園バス停から徒歩約7分。
京都市営地下鉄東山駅から南へ徒歩約13分。
京阪祇園四条駅から東へ徒歩約13分。
阪急京都河原町駅から東へ徒歩約15分。

円山公園は八坂神社のすぐ東側にあり、東南門や東北門と繋がっています。円山公園には、祇園しだれ桜の他、ソメイヨシノや山桜など約700本が咲いており、円山公園を堪能できます。近くには桜の名所である高台寺や知恩院をはじめ、清水寺も徒歩圏内で、電車やバスを利用すると他の観光地との組み合わせも無限大です。