伊豆半島の中央部を南北に縦貫するよう国道414号線。沼津や三島側から南下し、伊豆市街を通り抜け、伊豆半島の観光名所である浄蓮の滝旧天城トンネルを超えた後、河津桜で有名な河津町へ向かう途中に突如として現れる巨大なループ橋。ただし南下ルートの場合、ぐるぐる右カーブが続くだけで、ループ橋の全貌が見えにくい。

河津七滝ループ橋 国道414号線を北上中

河津七滝ループ橋 国道414号線を北上中【撮影日:2008年9月14日】

河津七滝ループ橋を体感したいなら、南伊豆から国道414号線を北上することで、その偉大な建造物を目の当たりにすることができます。

都会の高速道路やジャンクションを思わせるその風貌は、伊豆の真ん中なので、立体的に交差するような道路が存在するべくもない。

河津七滝ループ橋は道路の高低差45mを短距離で繋ぐために生まれた2層構造の螺旋高架橋です。
ループ橋の直径は80m。車で走行するとあっという間ですが、河津七滝ループ橋の全長は全長1064mもあります。
河津七滝ループ橋を見晴台より撮影

河津七滝ループ橋を見晴台より撮影【撮影日:2008年9月14日】

こんな珍しい光景を一瞬で通過するのも忍びないので、河津七滝ループ橋を撮影できるポイントに移動。
まずは、見晴台より撮影。覆い茂げる木々よりも高い位置にあり、その存在を目立たせるかのように突出した河津七滝ループ橋。

河津七滝ループ橋を真下から撮影

河津七滝ループ橋を真下から撮影【撮影日:2008年9月14日】

真下からも撮影。日本各地には、ループ橋がいくつか存在してますが、こんなにもカメラの画角に収まるサイズのループ橋はなかなか珍しい。

河津七滝ループ橋は部分的に3層構造に

河津七滝ループ橋は部分的に3層構造に【撮影日:2008年9月14日】

2層構造のループ橋ですが、入り口と出口が同じ進行方向上にあるので、この部分だけは3層構造になっています。
河津七滝ループ橋そのものが観光名所化しており、これ目当てで訪れる観光客も。

ちなみに、河津七滝の読み方は、「かわづななだる」。河津では、滝のことを「たる」と呼んでいることに由来しています。


河津七滝ループ橋へのアクセスは、国道414号線を使うほかありません。伊豆縦貫自動車道の整備は進められていますが、まだまだ完全開通の道のりは遠いので、地道に、交通量多めな下道をゆっくりドライブしていきましょう。