【撮影日:2020年3月29日】

京都市内の桜の名所、哲学の道。桜が満開の頃、晴れた日に行くことができれば、太陽光を浴びる哲学の道と桜並木を眺めることができ、確かに絶景です。
しかし、桜の見頃時期に都合よく晴れの日に訪問できるとも限りません。また、晴れの日は、誰もが散策したくなるため、特に休日になると混雑します。大泉橋や山下橋などの趣ある橋と絡めて撮影したいところですが、橋の上には、そこから撮影する人が集まっていたりして、日中はなかなか思うような写真を撮れなかったりもします。

哲学の道 曇りの日

【撮影日:2020年3月29日】

哲学の道にお花見に行く日が曇りだったり、もともと晴れていても、この日のように次第に曇ってくることもあります。
曇りの日は、白色の空は桜の色と同化しやすいため、できるだけ桜に近寄って撮影して背景はぼかします。

哲学の道 雨の日

2017年に訪れた時は小雨交じり。しかし雨景色も格別でした。
雨の日も、曇りの日と同様、空が白いため、できるだけ桜に近寄って撮影します。

【撮影日:2017年4月11日】

しかしこのような桜並木がトンネルを作っている場所では、空の映り込みは気にしなくて済みます。手前に滴れる桜とその枝にピントを合わせて撮影したり、

【撮影日:2017年4月11日】

中央付近にピントを合わせ、前ボケを作ってみたり。

【撮影日:2017年4月11日】

哲学の道では、染井吉野を中心に大島桜・八重桜・枝垂れ桜など約400本の桜が植えられています。その中で見つけた、陽光桜でしょうか。花びらから雫が滴る様子は雨の日ならではの光景。

【撮影日:2017年4月11日】

もう少しシャッタースピードを遅くすれば、降っている雨が線状に写りますが、シャッタースピードを遅くし過ぎると、桜が風で揺れると、ぶれて写ってしまいます。

【撮影日:2017年4月11日】

江戸彼岸桜も写真映えします。

【撮影日:2017年4月11日】

桜は見上げるだけではありません。疎水に垂れ下がる桜を撮影すると、玉ボケが出来ました。

【撮影日:2017年4月11日】

ただし雨の日は、足元に要注意です。特に、哲学の道の南端から大豊橋の間は未舗装道路のため、雨の日や雨上がりは水だまりが多数できあがり、思うように歩けない場合もあります。

足元に注意しながら、モデルがいるなら、和傘を差してインスタ映え写真の撮影も楽しめます。

哲学の道へのアクセス


哲学の道は、南端である若王子橋から白川通にある浄土寺橋まで疎水に沿って全長約2km。晴れた日であれば、京都市営地下鉄蹴上駅から、インクラインや南禅寺を経由して散策するのも良いです。

雨の日等、京都市バスを活用する場合、京都市バス32系統がおすすめです。哲学の道に沿うように鹿ケ谷通りをバス停が点在しています。
京都市バス32系統の各バス停から哲学の道の疎水に架かる橋までの所要時間はおよそ以下の通り。
・宮ノ前町バス停から哲学の道南端まで徒歩約7分、大豊橋まで徒歩約5分
・上宮ノ前町バス停から寺ノ前橋まで徒歩約2分
・法然院町バス停から法然院橋まで徒歩約3分、桜橋まで徒歩約2分
・南田町バス停から洗心橋まで徒歩約2分
・銀閣寺前バス停から銀閣寺西橋まで徒歩約2分
・銀閣寺道バス停から浄土寺橋まで徒歩約1分

また、白川通りに出ると、他のバス路線が多数走っています。
32系統以外を利用するならば、5、203、204系統を利用すると以下のバス停を利用できます。
・東天王町バス停(93系統も停車)から哲学の道南端まで徒歩約9分、大豊橋まで徒歩約7分
・真如堂前バス停(93系統も停車)から寺ノ前橋まで徒歩約5分
・錦林車庫前バス停(17、93系統も停車)から桜橋まで徒歩約5分
・銀閣寺道バス停(17系統も停車)から浄土寺橋まで徒歩約1分

2024年6月からは観光特急バスの運行が予定されており、京都駅などの主要駅から銀閣寺に早く到着できるようになります。